マイケル・ハワード『ヨーロッパ史における戦争』(中公文庫)

マイケル・ハワードによるヨーロッパ戦争史の解説。中世ヨーロッパ時代から第2次世界大戦までをカバー。全体の分量は約300ページほどだが、各時代の戦争を「封建騎士の戦争」「傭兵の戦争」「商人の戦争」…という風に戦争の主体者を軸に論述を行っている。第2次世界大戦以降の記述がないのは、エピローグにあるように自己充足的国際体制としてのヨーロッパがその時点で終演したと著者が見ているからである。それ以降のヨーロッパの紛争は世界的な動きというより、単なる世界の中の一地方紛争でしかないとも述べている。

本文そのものもそうだが、それとともに巻末の参考文献一覧や石津朋之氏による解説も大変興味深い。強く興味を持った場合には、これを手がかりに色々と文献を渉猟するのも良いかと思う。

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